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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
子宮腫大を契機に診断された非ホジキン悪性リンパ腫の二例


山本 ゆり子, 尾崎 優美, 宮腰 藍衣, 佐藤 加奈子, 竹内 梓, 伊藤 朋子, 井畑 穣, 荒田 与志子, 茶木 修, 中山 昌樹
横浜労災病院産婦人科


【緒言】子宮に病変を有する非ホジキン悪性リンパ腫は子宮が原発もしくは転移による二次的な関与によるものである.疾患が稀であるが故に診断と治療には苦慮することが多い.今回我々は子宮腫大を指摘され,婦人科を受診したことを契機に診断に至った悪性リンパ腫の症例を2例経験したので文献的考察を加えて報告する.【症例1】66歳 2経妊2経産 閉経56歳.3週間前からの下腹痛と腰痛を訴えて近医受診.両側水腎症と子宮腫大を指摘されて当科受診.腎婁造設後に腫瘍核出と人工肛門造設をおこない,非ホジキン悪性リンパ腫(Diffuse large B-cell lymphoma)と診断された.血液内科に転科し化学療法,放射線療法施行するも病状の進行あり,骨盤内感染を併発し約1年の経過で死亡した.【症例1】63歳 2経妊2経産 閉経52歳.3ヶ月前からの食欲不振と全身倦怠感を主訴に近医を受診.巨大子宮筋腫の疑いで当科受診.全身検索の結果,胃の壁肥厚,腹腔内リンパ節腫大,右胸水を指摘された.胃生検と子宮内膜生検から非ホジキン悪性リンパ腫(Diffuse large B-cell lymphoma)と診断された.化学療法をおこなうも,脳転移,髄膜播種をきたしたため放射線治療を併用したが病状進行し約1年6ヶ月の経過で死亡した.【結語】子宮病変が関与する悪性リンパ腫の臨床像は多彩であるため診断と治療には個別の対応が必要と考えられた.また子宮腫大を認める症例では婦人科悪性腫瘍以外に悪性リンパ腫も念頭において鑑別診断をおこなう必要があると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 404-404, 2012


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