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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
初発から9年を経て再発したAtypical polypoid adenomyoma(APAM)の1例


重見 大介1, 田村 俊之1, 関根 仁樹2, 松橋 智彦1, 山本 晃人1, 川瀬 里衣子1, 黒瀬 圭輔1, 米山 剛一1, 鴨井 青龍1, 竹下 俊行1
日本医科大学産婦人科1, 墨東病院産婦人科2


【緒言】Atypical polypoid adenomyoma(APAM)は,子宮内腔にポリープ様に突出し,内膜腺の不規則な分岐と増生及び密な平滑筋束を有する隆起性病変である.良性病変だが,ときに高度な異型性や壊死を有し腺癌と誤認されやすいといわれる.今回我々は,初回手術後9年を経て子宮内腔の隆起性病変が再発し,APAM再発との病理診断に至った症例を経験したので報告する.【症例】44歳女性,1経妊0経産.2003年(35歳時)に子宮内膜ポリープの診断で子宮鏡下内膜ポリープ切除術施行され,Endometrioid adenocarcinoma,Grade 1またはAPAMと考えられたが診断がつかず,MPA(medroxy progesterone acetate)療法が追加された.その後の組織診で残存病変認めず,6ヶ月毎のフォローで2年間異常なく,以後通院なく経過した.2008年(40歳時)不正性器出血を主訴に再受診し,多発筋層内筋腫認めるも細胞診(子宮頸部・体部)異常なく,再度経過観察とし通院なく経過していた.2012年(44歳時),不正性器出血を主訴に近医受診し,貧血とともに子宮内膜肥厚,筋層内筋腫,子宮内腔の隆起性病変が認められ当院紹介となった.内膜細胞診でclass4,内膜組織診でAPAMまたはEndometrioid adenocarcinoma G1が疑われ,骨盤部MRIで子宮内腔に突出するポリープ状腫瘤と多発子宮筋腫が認められた.子宮内膜全面掻爬術施行し,APAMの病理所見が得られた.2003年に切除時の検体を再評価したところ,APAMと考えられ,今回はAPAMの再発と診断された.【結語】APAMは良性病変であり病変の切除のみで経過観察可能とされているが,本症例のように数年間を経て再発する可能性があり,長期間の経過観察が必要と考えられる.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 404-404, 2012


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