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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
当院における自己血貯血の実際と今後の適応の検討


日下田 大輔, 伊藤 理廣, 石田 ゆり, 安部 和子, 勝俣 祐介, 栗原 務, 太田 克人
社会保険群馬中央総合病院産婦人科


目的:前置胎盤・癒着胎盤や子宮筋腫合併妊娠の帝王切開,子宮筋腫核出術は時に大量出血が危惧され,自己血輸血による対応が普及している.しかしながら自己血輸血は術中の出血量によって実施されない場合があり,自己血の破棄がさけられない.今回我々は当院での自己血輸血の実際を調べる事により,今後の自己血貯血の適応や貯血量の調節方法について再検討する事とした.対象:当院で2011年4月1日から2012年3月31日までに自己血貯血を行った43例について後方視的に検討した.結果:43例の内訳は,子宮筋腫核出術が23例(うち6例が腹腔鏡手術)(平均年齢36.9歳),帝王切開が16例(平均年齢35.4歳)RH(-)患者の腹腔鏡での卵巣嚢腫摘出1例,単純子宮全摘術2例,正常分娩1例であった.そのうち300ml以上の自己血輸血が行われた症例は30症例であり子宮筋腫核出術が17例と最も多く,次いで帝王切開が11症例であった.子宮筋腫核出術で術中出血が500ml以上での症例は3例あり,全例で300ml以上の輸血を施行していた.4症例の前置胎盤の症例では,3症例で2000ml以上の出血あり(羊水込み),術中・術後に600ml以上の輸血が行われていた.また,300ml以下の自己血輸血を施行した症例は13症例であった.子宮筋腫核出術が8症例で,そのうち6症例は300ml以下の出血量であった.出血量の少ない症例を検討したところ,筋腫は5個以下,子宮体部にあり,筋層内または漿膜下筋腫,10cm以下の症例であった.結論:自己血貯血は慎重な適応のもと施行され,症例によっては自己血貯血量の検討が必要であると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 422-422, 2012


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