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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
平日夜間・休日の超緊急帝王切開で手術決定から児娩出までの所要時間を短縮するための当院における取り組み


山崎 輝行, 谷野 静絵, 安藤 大使, 宮本 翼, 古川 哲平, 松原 直樹
飯田市立病院産婦人科


【目的】当院では平日夜間・休日(時間外)の緊急手術は自宅待機の手術室スタッフを招集して実施している.そのため,時間外では超緊急帝王切開(帝切)であっても手術決定から児娩出までに1時間以上かかる例が少なくなかった.そこで,時間外の超緊急帝切で手術決定から児娩出までの所要時間を短縮するため,院内にいる手術室勤務経験のあるスタッフなどを緊急招集して手術を開始するシステム(新システム)を構築し,定期的にシミュレーションによるトレーニングを実施している.新システムの実績について報告する.【方法】2003年から2011年までの9年間に当院で分娩した7654症例中,超緊急帝切となった症例について,手術適応,手術実施時刻,帝切決定から児娩出までの所用時間などについて調査した.【成績】超緊急帝切は計21例で,施行率は0.27%(21/7654),全帝切例の1.2%(21/1813)だった.手術適応は常位胎盤早期剥11例,持続性胎児徐脈7例,子宮破裂2例,臍帯脱出1例だった.麻酔方法別では全身麻酔19例,腰椎麻酔2例だった.36週未満7例,胎児発育不全2例,陣痛促進中2例,リトドリン点滴中2例,時間外に実施した手術は12例だった.新システム導入後の時間外の超緊急帝切は7例で,新システム導入後はいずれの症例でも帝切決定から児娩出までの所用時間は30分以内だった.【結論】当院における超緊急帝切は,関連各科の協力体制により時間外でも帝切決定から30分以内に児が娩出されている.超緊急帝切の適応疾患は分娩360例に1回の頻度で発生しており,その約半数は時間外に実施されている.各病院の事情に応じて,24時間体制で超緊急帝切に対応するための院内システムを整備する必要がある.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 428-428, 2012


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