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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
当センターにおけるTTTSおよび関連疾患症例の検討


住江 正大, 杉林 里佳, 谷口 公介, 岡田 朋美, 上出 泰山, 和田 誠司, 左合 治彦
国立成育医療研究センター周産期センター


【目的】本邦における双胎間輸血症候群(TTTS)に対する胎児鏡下レーザー凝固術(FLP)の治療成績は良好であり,2012年4月に保険診療として認められた.しかしTTTSに近い病態であるにも関わらずTTTSの診断基準を満たさないために治療介入ができない症例も多く存在し,適応拡大を求める意見も多い.そこでTTTSおよび関連疾患の現時点での動向を明らかにすることを目的とした.【方法】2011年4月から2012年3月までの1年間にTTTSあるいはTTTS関連疾患(selective IUGRや羊水量不均衡)のために当センターへ紹介となった78症例を後方視的に検討した.【成績】78症例の初診時の週数は中央値20.4週(15-27週)であった.初診時にTTTSの診断基準である羊水深度2cm未満,かつ8cm以上の基準を満たしていたのは31例(39.7%)であった.初診時は基準を満たさなかったが,その後の経過観察中にTTTSの診断に至ったのが15例(19.2%)存在した.それ以外の32例(41.0%)はFLP適応外であり,前医へ転院もしくは当センターでの周産期管理となった.【結論】TTTS疑いのため紹介となった症例のうち実際にFLPの適応となるのは6割程度であった.現在羊水過少および血流異常を伴うselective IUGRに対するFLP,および26〜27週までのTTTS(ただし受血児の羊水深度10cm以上)に対するFLPの臨床試験が進行中であり,その詳細について解説する.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 442-442, 2012


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