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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
膀胱内膜症に対して外科的切除後にジェノゲスト療法を行った2症例


須江 英子, 竹重 諒子, 小清水 奈穂, 長谷川 良実, 吉崎 敦雄, 山口 肇, 毛利 順
藤沢市民病院産婦人科


 膀胱子宮内膜症は子宮内膜症患者の1-2%と知られている.その主症状は,膀胱痛や血尿を呈することもあり泌尿器科を初診するケースもある.子宮内膜症の治療法に関して,第4世代プロゲスチンの疼痛緩和効果や病変縮小効果の報告が散見されるようになったが,膀胱子宮内膜症に関しての報告は稀少である.今回,私たちは当院で経尿道的膀胱腫瘤切除術(TUR-Bt)後にジェノゲスト療法を施行した2症例を経験したので報告する.【症例1】40歳0経妊0経産,2007年より子宮内膜症に対してLEP療法(ノルエチステロン1mg,エチニルエストラ二オール0.035mg)施行.2010年8月月経時排尿痛を自覚し当院で精査行うも鎮痛剤を追加され経過観察されていた.2011年3月より月経時の排尿痛と頻尿が再燃,当院で再度診察を行い膀胱子宮内膜症と診断し,2011年6月28日TUR-Bt施行.術後GnRH施行後,ジェノゲストに切り替え自覚症状は消失した.【症例2】41歳,2経妊2経産,2004年から月経時排尿痛,頻尿を自覚.2008年2月29日近医産婦人科で膀胱腫瘍を疑われ泌尿器科受診,膀胱MRIおよび膀胱鏡から膀胱子宮内膜症と診断.TUR-Btの方針とするも妊娠判明したため延期.正常経膣分娩後,2009年12月25日TUR-Bt施行,産後数ヶ月で腫瘍増大,筋層まで確実に切除するも症状再燃.41歳のため内服長期化する可能性を考え,ジェノゲスト2mgを開始とした.10ヶ月間,症状の再発はない.膀胱子宮内膜症は再発・再燃繰り返すことから,病状,患者の年齢,挙児希望の有無などを考慮して検査・治療法を決定することが重要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 475-475, 2012


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