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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
傍尿道平滑筋腫の2例


小西 晶子1, 鈴木 美智子1, 永吉 陽子2, 野口 大斗1, 石井 晶子1, 鈴木 二郎1, 三沢 昭彦1, 松本 隆万1, 新美 茂樹1, 礒西 成治2, 落合 和彦1, 岡本 愛光3
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター産婦人科1, 東京慈恵会医科大学附属第三病院産婦人科2, 東京慈恵会医科大学産婦人科3


【緒言】平滑筋腫の多くは子宮より発生するが,稀に子宮外に認めることがある.膣壁と尿道は解剖学的に近接しており,外陰腫瘍として産婦人科を受診することが多い.今回,同時期に外陰部腫瘍の診断で手術を施行した傍尿道平滑筋腫の2例を経験したので報告する.【症例1】29歳,0経妊0経産.平成18年頃から外陰部腫瘤感を自覚するも放置.平成23年10月,不正性器出血を認めたが放置,同年12月出血止まらなくなり前医を受診.外陰部に6cm大の腫瘤性病変を認めたため,精査加療目的にて当院紹介受診となった.尿道口は腫瘍内に認め,腫瘍は尿道を圧排,延長させるように発育していた.腫瘍の擦過細胞診はclassII,生検したところ,血管平滑筋腫であった.【症例2】24歳,0経妊0経産.平成20年頃から外陰部腫瘤感を自覚するも放置.平成23年12月,不正性器出血を主訴に前医を受診.外陰部にcm大の腫瘤性病変を認めたため,精査加療目的にて当院紹介受診となった.尿道口は腫瘍の後壁に位置しており,腫瘍の存在と圧痛のため無麻酔では確認困難であった.腫瘍の擦過細胞診はclassIIと陰性であり,生検の組織型は線維上皮性ポリープであった.2例とも腫瘍摘出術を施行,組織型は平滑筋腫であった.現在外来通院中であり,尿失禁などの後遺症を認めていない.【結語】平滑筋腫は平滑筋細胞を有するいずれの臓器でも発生し得るが,異所性平滑筋腫は比較的まれな疾患である.良性疾患ではあるが,局所再発症例もあり,長期的な経過観察が必要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 475-475, 2012


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