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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
当院における子宮肉腫症例の臨床的検討


松岡 歩, 佐藤 明日香, 小野 亜希子, 平敷 好一郎, 伊澤 美彦
松戸市立病院産婦人科


【目的】子宮肉腫は婦人科悪性腫瘍の中でも比較的稀な疾患とされる.その診断は術後病理にて初めて確定されることも少なくない.また子宮肉腫は治療に抵抗性で予後不良である.今回当院で経験した子宮肉腫症例について後方視的に臨床的な検討を行った.【方法】当院において1994年から2011年までの18年間に21例の子宮肉腫症例を経験した.そのうち4例は,主病変摘出による確定診断のない4期症例であった.今回は,手術にて病理診断を行った残りの17例を対象とした.【成績】症例の平均年齢は54.3歳(35歳〜86歳),初発症状は不正性器出血が9例(52.9%)と最も多かった.17例全例に対して手術を施行したが,その術前診断は9例が子宮肉腫であり,7例は子宮筋腫,1例は子宮腺筋症であった.組織学的には平滑筋肉腫が最多で11例(64.7%),子宮内膜間質肉腫が3例(17.6%),腺肉腫が2例(11.8%),癌肉腫が1例(5.9%)であった.進行期は1・2期が12例,3・4期が5例であった.全体の予後は生存10例,死亡6例,不明1例で,予後のわかっている16例のうち1・2期症例12例中死亡2例,3・4期症例4例中4例全例が死亡であった.【結論】子宮肉腫の予後は不良であるが,1・2期症例については長期生存の可能性が得られることが示された.しかし子宮筋腫や子宮腺筋症といった良性疾患が疑われる子宮肉腫症例も少なくないため,臨床経過やMRI等各種画像検査から早期に診断し外科治療を行うことが予後の改善に重要と考えられる.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 479-479, 2012


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