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【症例報告】
診断に苦慮した卵巣外子宮内膜症性嚢胞の2症例


高橋 千波, 小泉 美奈子, 藤本 晃久, 中澤 明里, 中尾 美木, 大須賀 穣, 百枝 幹雄, 矢野 哲, 武谷 雄二
東京大学医学部付属病院女性診療科


 子宮内膜症病巣が骨盤腹膜に存在することは多いが,嚢胞性腫瘤を形成することは稀である.今回骨盤腹膜に発生した子宮内膜症性嚢胞の2症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.症例1は45歳0経妊0経産.半年前に出現した月経時の発熱と強い腹痛を主訴に当院を受診.超音波検査上子宮後壁に嚢胞性腫瘤を認めた.MRIでは子宮底部から突出するT1T2高信号の嚢胞性腫瘤を認め,嚢胞性子宮腺筋症が疑われた.GnRHa療法後に腹腔鏡下手術を施行.結果的に嚢胞性子宮腺筋症ではなく,子宮背側の骨盤腹膜にチョコレート状の内容液を有する嚢胞性腫瘤があり,病巣を摘出した.術後,月経随伴症状の著明な改善を認めた.症例2は45歳,0経妊0経産.検診で多発子宮筋腫と卵巣嚢胞を指摘され,当科紹介受診された.超音波検査上子宮底部に嚢胞性腫瘤を認めた.MRIで子宮底部の漿膜下筋腫に接するT1低信号T2高信号を示す嚢胞性腫瘤を認め,変性子宮筋腫または凝血塊を伴った内膜症性嚢胞が疑われ,確定診断目的に腹腔鏡手術を施行.両側付属器は正常であり,子宮底部に子宮内膜症性嚢胞を認め,摘出した.両症例とも摘出標本内に病理組織学的に子宮内膜症組織が確認された.卵巣外子宮内膜症性嚢胞は画像上変性子宮筋腫や卵巣嚢胞と鑑別が困難な症例が多い.また悪性転化の報告もある.今回経験した2症例では診断及び治療のために腹腔鏡手術が有用であったと考える.

Key words:Endometriosis, Peritoneum, Laparoscopic surgery

関東連合産科婦人科学会誌, 49(4) 543-548, 2012


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