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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【シンポジウム2】
子宮頚癌に対する化学放射線療法:放射線療法の現状と今後


宇野 隆
千葉大学大学院医学研究院放射線医学


 1999年に米国NCIからclinical alertが発せられて以来,子宮頚癌に対して放射線治療が行われる場合には,ほとんどの症例で化学療法が同時併用されるようになった.しかし,化学放射線療法(CCRT)が治療法として高いエビデンスレベルに基づくという認識が強まる一方で,対象症例,化学療法の内容,放射線治療法や治療成績,晩期障害の問題など,日本の日常診療へのエビデンス適応性評価における問題点や注意点も指摘されてきた.対象症例では,CCRTの有用性が進行例と早期例とでは必ずしも同等でない点,傍大動脈リンパ節転移陽性例あるいはその可能性の高い症例の扱いが,ランダム化試験と日常診療とで異なることに注意が必要である.化学療法に関しては,日本人に適した薬剤の投与量,スケジュールがまだ確立しているとは言えない状態である.放射線治療では,ランダム化試験と日本の日常診療とで,外部照射における中央遮蔽の違い,腔内照射の総線量および線量率の違い,それらを組み合わせた照射スケジュール自体に違いがある点に注意が必要である.CCRTによって晩期障害の増強が問題とならないというエビデンスもまだ十分ではない.本講演では,子宮頚癌に対するCCRTにおける放射線治療について,日本の現状と問題点,そして今後の方向性などについて論ずる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 141-141, 2007


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