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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
子宮頸癌(2)
PDT治療におけるクリニカルパスの有用性について


村上 浩雄, 望月 亜矢子, 和田 久恵, 宮部 勇樹, 大井 豪一, 金山 尚裕
浜松医科大学産婦人科


 【緒言】子宮頚部上皮内病変(CIN)は増加傾向にあり,かつ若年化傾向にある.CIN3に対し妊孕能温存性が高い光線力学療法(PDT)が1990年代から普及してきたが,当科でも1998年よりPDTを導入し現在までに42症例にPDTを施行した.2004年からPDTクリニカルパスを導入し,21症例を管理してきた.【目的】PDT治療患者に対するクリニカルパスでの管理についてvariance,有害事象を検討し有用性を確認する.【方法】PDTクリニカルパスを用いて管理した21症例について,有害事象(光線過敏症・下腹痛・帯下・出血・精神不安定)とvarianceの有無,パスからの逸脱について後方視的に検討した.【結果】有害事象のうち,光線過敏症が入院期間延長に影響した.有害事象を除くVarianceはほとんどなかった.パスからの逸脱はなかった.【結語】クリニカルパスを用いたPDT治療は安全であり,統一された治療を行えるという点からも有用であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 167-167, 2007


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