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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(1)
子宮体癌・子宮内膜異型増殖症に対する黄体ホルモン療法無効例の検討


秋谷 文, 佐藤 孝道, 栗下 昌弘, 板坂 俊典, 齊藤 理恵, 塩田 恭子, 酒見 智子, 榊原 嘉彦, 藤田 聡子, 鈴木 麻水, 町田 弘子
聖路加国際病院女性総合診療科


 【目的】子宮体癌や子宮内膜異型増殖症に対し黄体ホルモン(MPA)投与による子宮温存療法が施行されるが,中には無効と判定される例もある.本研究ではどのような症例が無効となる可能性が高いか,あらかじめ得られる患者の特性から予測できないか検討した.【対象と方法】当院で2003年7月から2006年12月までに子宮体癌,子宮内膜異型増殖症に対しMPA投与による子宮温存療法を施行した8例を対象とし,組織学的にMPAによる効果が認められたものを有効(6例),認められなかったものを無効(2例)とし,それぞれの患者特性を比較検討した.【成績】1)全症例の年齢は31.6±3.8歳(27-37歳)で,MPA有効,無効による差はなかった.2)すべて不妊の主訴があった.3)治療前の月経が不順のものは6例あり,6例のうち1例はMPA無効であった.また,順調(25-35日周期)2例中1例は無効であった.4)BMIは19から45に分布したが,MPA無効であった2例はいずれもBMIが20以下であった.5)MPAの投与期間は4ヶ月から9年間で,投与量は400-600mg/日であった.投与期間や投与量による有効性の差は見られなかった.【結論】子宮体癌や子宮内膜異型増殖症に対するMPAによる保存療法では,治療開始前に月経が順調で,BMIが正常の群でMPA無効が多いことが示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 170-170, 2007


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