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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍(2)
子宮体癌におけるリンパ節転移についての検討


高橋 伸卓, 武隈 宗孝, 山道 玄, 古川 直人, 平嶋 泰之, 山田 義治
静岡県立静岡がんセンター婦人科


 【目的】子宮体癌のリンパ節郭清の適応,範囲については施設により様々である.近年では縮小手術の必要性も求められている.当院における子宮体癌のリンパ節郭清例を対象とし,子宮体癌早期例におけるリンパ節郭清の必要性を検討した.
 【方法】2002年10月から2007年1月までに当院で子宮体癌と診断しリンパ節郭清を施行した113例のうち,pT1症例(TNM分類)での筋層浸潤,脈管侵襲,組織分化度とリンパ節転移との関連について検討した.
 【成績】進行期の内訳は1期67例,2期16例,3期27例,4期3例であった.pT1症例87症例中,リンパ節転移例は10例(11.4%)で傍大動脈リンパ節転移率は3.4%,骨盤リンパ節転移率は11.4%であった.pT1a症例7例ではリンパ節転移はなく,pT1b症例47例では9例(19.1%),pT1c症例では27例中2例(7.3%)であった.また,組織分化度を加味すると,pT1b,G1では14例中2例(14.2%),pT1b,G2では20例中2例(10.0%),pT1b,G3では6例中2例(33.3%)にリンパ節転移を認めた.また脈管侵襲においてはpT1b,G1では14例中6例(42.8%)pT1b,G2では20例中8例(40.0%)pT1b,G3では6例中2例(33.3%)であった.pT1b症例でのリンパ節転移例の全症例に脈管侵襲を認めた.
 【結論】pT1b,G1症例においても14.2%のリンパ節転移率があり,リンパ節郭清の省略・縮小については慎重であるべきことが示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 172-172, 2007


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