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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
合併症妊娠(4)
瀬川病合併妊娠の一症例


江良 澄子, 海老根 真由美, 村山 敬彦, 高井 泰, 斎藤 正博, 林 直樹, 関 博之, 馬場 一憲, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター母体胎児部門


 【緒言】瀬川病は異緊張症状を呈する常染色体優性の遺伝性疾患で,GTP-Cyclohydrolase;Tyrosine 3-Monooxygenase欠損のためdystoniaやParkinsonismを呈するが,L-DOPA内服により日常生活が可能とされている.今回我々は4歳発症の瀬川病患者が自然妊娠後もL-DOPA内服を継続し,妊娠35週1日に経膣分娩に至った例を経験したので報告する.【症例】22歳 2経妊0経産 既往歴:4歳 全身筋肉の硬直を契機に8歳で瀬川病と診断され,L-DOPA(ネオドパストン)内服で経過良好.家族歴:妹 瀬川病 鎖肛手術既往あり.妊娠経過:自然妊娠後近医で妊健しL-DOPA内服は継続.妊娠経過は特に異常なく転居のため妊娠34週6日当院紹介受診.妊娠35週1日高位破水にて入院.自然に陣痛発来せず妊娠35週2日よりオキシトシンにより促進し,35週4日で正常経膣分娩に至った.【考察】瀬川病合併妊娠は極めてまれであり,海外で数例の報告が散見されるのみである.L-DOPAは米国FDA基準ではカテゴリーCに分類されるが,中止や減量に伴う悪性症候群の可能性があることを念頭において妊娠・分娩管理にあたる必要がある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 188-188, 2007


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