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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
前置胎盤・癒着胎盤
頚管胎盤の一例


加来 博志, 鶴岡 信栄, 尾本 暁子, 井上 万里子, 生水 真紀夫
千葉大学医学部附属病院周産期母性科産婦人科


 【症例】42歳の3経妊0経産婦(IVF-ETにより妊娠).全前置胎盤の疑いにて当科に妊娠22週6日に当科に紹介受診となった.経腟超音波にて,子宮口全体を覆う全前置胎盤であった.さらに,子宮頸管後唇にカラードップラーにて血流の増加をみとめたため,子宮頸管組織が胎盤に置換されている頸管胎盤の可能性が高いと判断した.また,MRIでも,同様の所見をみとめた.24週3日に出血を認め,以降,入院とし症状安静とした.その間,自己血を600ml採取し,大量出血に備えた.34週3日,再び出血をしたために緊急帝王切開を施行した.児は2304gの女児であり,APs 9/8ととくに問題は認めなかった.子宮と胎盤の癒着が強固であり,術前予想どおりに胎盤の子宮頸管への癒着が疑われた.しかし,ご本人の子宮温存の希望も強かったために用手剥離を施行した.止血を試みるも効果的な止血ができず,また,出血量も多くなってきたために,単純子宮全摘術を施行した.出血量は,4280gであり,自己血を戻した上で,MAP 8単位,FFP 6単位の輸血を必要とした.術後経過は良好であり,手術後7日目に退院となった.【結語】癒着胎盤の術前診断は一般的に超音波,MRIを用いても困難であるとされている.しかし,本症例では経腟超音波のカラードップラーによって術前診断が可能であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 200-200, 2007


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