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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
感染症他
外陰・膣壁血腫と医療介入・分娩介助手技の関連性について


武藤 聡子, 中村 泰昭, 落合 尚美, 川村 久恵, 中川 圭介, 上里 忠和, 五十嵐 敏雄, 梁 善光
帝京大学ちば総合医療センター産婦人科


 外陰・膣壁血腫は急速な分娩の進行,巨大児分娩,吸引分娩や鉗子分娩,膣壁や会陰裂傷の縫合不全などにより膣壁粘膜下組織の血管が破綻断裂し形成されると言われている.しかし,正常の経過をたどった分娩後に発生する場合も少なくない.我々は当院における過去の血腫症例で通常の分娩経過をたどっものの検討から,外陰・膣壁血腫の成因に関して,破水してない状態での努責開始によって胎胞がパスカルの原理で膣壁組織に負担をかけた可能性,逆に早い段階で人工破膜を行なって胎胞がない状態で努責を長時間行って膣内を胎児の硬い組織が通過する時に膣壁組織に負担をかけた可能性など,分娩記録として残りにくい医療介入や分娩介助手技が外陰・膣壁血腫の誘引となるのでは?と考えた.そこで今回,千葉房総地区の大学病院・総合病院・個人医院・助産所に勤務する助産師約70名に,外陰・膣壁血腫の経験症例数と人工破膜の判断や努責の開始時期,分娩誘導を好んで行うかなどのアンケート調査を実施し,外陰・膣壁血腫と分娩に対する関わり方の個人差との関連について検討した.人工破膜や努責の開始時期,分娩誘導などについては意外に個人差があって興味深い結果となったが,統計的に外陰・膣壁血腫との有意な関連性は示せなかった.今回の調査方法は記憶をたどるもので方法的にも問題があるだろうし,外陰・膣壁血腫という病態自体,その成立には様々なファクターが絡んでいると考えられ,今後の検討には何らかの前向き調査が必要と思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 204-204, 2007


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