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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
早産
子宮頚管ポリープと早産


大谷 嘉明
おおたにレディースクリニック産婦人科


 早産の主要原因として絨毛膜羊膜炎(CAM)がある.子宮頚管ポリープ合併は,CAMのハイリスク群のひとつであることが知られている.1995年12月の開院当初より,産婦人科オープン・セミオープンシステムを基盤として,地域の周産期医療の一翼を担ってきた.子宮頚管ポリープ合併妊娠と早産との関連について後方視的および前方視的検討を行ったので報告する.<対象>(1)2001年9月〜2004年8月までの3年間に妊娠のため当院を受診し,その転帰が明らかであった子宮頚管ポリープ合併の59例(妊娠8週未満の流産例を除く).早産予防の目的で,全例にポリープ切除術を行い,その病理学的検討を行った.(2)2004年9月から2006年8月までの2年間に当院を受診した,妊娠8週以降の妊婦822例.ポリープ切除は行わず,十分な説明を行い,同意のうえで保存的治療を行った.<結果>(1)59例中33例(56%)はendocervical polyp(E群),26例(44%)はdecidual polyp(D群)であった.D群中9例(35%)に(CAM)に関連する有害事象を認めた.(2)822例中50例(6.1%)に子宮頚管ポリープが合併した.現在のところ,有害事象を認めたのは,2例のみである.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 207-207, 2007


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