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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
思春期・更年期・老年期
高プロラクチン血症に対するテルグリドおよびカベルゴリン治療の比較検討


小塙 清1), 大村 伸一郎2), 兼子 智3), 吉田 丈児3), 高松 潔3)
医療法人小塙医院産婦人科1), 医療法人小塙医院つくばARTクリニック産婦人科2), 東京歯科大学市川総合病院産婦人科3)


 【目的】高プロラクチン(PRL)血症対してテルグリド(TL)またはカベルゴリン(CB)を投与し,経過観察時,過排卵誘発時の血中ホルモン動態を比較した.
 【方法】対象とした25症例をPRL基礎値により3群(A:15〜50,B:50〜100,C:>100ng/mL)に分け,TL(0.5mg/日,13症例)または(CB 50mg/週,12症例)を6ヵ月間投与した.PRL値,排卵の有無,子宮内膜厚(EM)を観察した.IVFを施行した6症例(TL群3例,CB3例)は,排卵誘発時のE2,P4,PRL値,採卵数,移植胚の質的評価,胚移植後のEMを観察した.
 【結果】投与6ヵ月後,A群のPRL値はTL,CB群12.3±3.2,0.5±0.4ng/mLであった.TL群では排卵例,EM厚増加を認め,1例の妊娠を得た.CB群では排卵例減少,EM菲薄化を認めた.B群でも同様の傾向を認めた.C群のPRL値はTL群で24.9±14.6ng/mLとなり,排卵例が増加し,1例の妊娠を得た.CB群では0.9±1.1ng/mLとなり,排卵例を認めなかった.IVFを施行したTL,CB群におけるPRL値は,排卵誘発開始時(8.8,7.4),胚移植4日目(27.4,6.3),胚移植14日目(24.2,1.6)となった.TL群では2例が妊娠した.
 【考察】CBはTLに比してより強力にPRL値を低下させたが,TL群のみで妊娠例を認めた.高PRL血症による排卵障害治療において過度の濃度低下はむしろ排卵を抑制し,適正PRL濃度を維持することが重要と考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 213-213, 2007


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