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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
思春期・更年期・老年期
尿失禁を来たした閉経後の陰唇癒着症の1症例


石川 哲也, 小出 馨子, 野口 有生
大和徳洲会病院産婦人科


 陰唇癒着症は左右の陰唇が正中で癒着し,腟前庭部を覆う外陰部疾患である.低エストロゲン状態が誘因となり,炎症や感染,外傷などが加わり後天的に発症するとされている.主として乳幼児に多く認める疾患であるとされていたが,近年では高齢化に伴い成人女性においても増加してきている.今回我々は尿失禁を主訴に来院した閉経後の陰唇癒着症を経験したので報告する.【症例】85歳,3経妊,3経産.緑内障の既往歴がある.2年前から尿失禁を生じるとの主訴にて当院泌尿器科を受診するが,外陰部の異常を指摘され,当科受診となる.初診時,左右の陰唇は正中において癒着し,外尿道口や腟口は観察できなかった.癒着線上の陰核直下にピンホール様の小孔を認め,そこから尿が流出していた.MRI検査では子宮,両側付属器に異常所見を認めず,陰唇癒着症と診断した.強度の癒着のためインフォームド・コンセントの下に,麻酔下にて癒着部を切開し,陰唇が外翻するように形成術を行った.術後は再癒着を防止するためエストロゲン軟膏を外陰部に塗布した.癒着部の病理所見では左右の陰唇が真皮内で強固に癒着し軽度の炎症細胞が浸潤していた.術後5ヶ月経過するが現在のところ再発は認めていない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 215-215, 2007


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