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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍3
中年女性に発症した卵巣混合性胚細胞性腫瘍の一例


渡り 綾子, 小堀 宏之, 稲垣 徹訓, 福井 雅子, 依田 綾子, 太田 篤之, 糸賀 知子, 西岡 暢子, 長沢 敢, 山本 勉
越谷市立病院産婦人科


 悪性胚細胞性腫瘍は若年女性に好発し,40歳以上での発症は稀である.肝転移および胸水中からの悪性細胞の検出を認めた中年女性に発症した卵巣混合性胚細胞性腫瘍の症例を経験したので報告する.【症例】44歳,2経妊2経産,腹満感を主訴に近医受診.超音波上卵巣腫瘍を疑われ,当院を紹介受診した.初診時,子宮は鶏卵大であり右付属器領域に小児頭大の腫瘤を触知した.また,経腟超音波において15cm大の充実性腫瘍を認めた.腫瘍マーカーはCA125:32U/ml,CA19-9:37U/ml,CEA:1.7ng/ml,AFP:8790ng/ml,LDH:435U/lであった.術前に施行したCT検査において多発性肝転移及び胸膜播種病変が認められた.その後,急激に増加した胸水により呼吸困難となり入院.検査及び対症的胸水穿刺において悪性細胞の存在が確認された.初診より18日目に手術施行.子宮及び左付属器に特記すべき所見なし.右付属器を中心に上行結腸の一部や後腹膜に強固に癒着した約20cm大の充実性腫瘍を認めた.術式は腹式子宮全摘および両付属器摘出,大網切除とした.術後組織学的検索によりyolk sac tumorおよびimmature teratoma(Grade 3)の組織を有する卵巣混合性胚細胞性腫瘍の診断となった.現在,術後化学療法としてPEP療法を施行中である.胸水の貯留も認められなくなり腫瘍マーカーも順調に低下している.【結語】中年女性に発症した多発性転移を認めた卵巣混合性胚細胞性腫瘍の症例に文献的考察を加え報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 218-218, 2007


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