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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))
【一般演題】
手術・その他(1) 月経モリミアを呈した腟横中隔の1例
石田 洋昭, 深谷 暁, 川島 秀明, 齋藤 智博, 安田 豊, 高島 明子, 齋藤 麻由美, 矢野 ともね, 木下 俊彦
東邦大学医療センター佐倉病院産婦人科
腟横中隔とは尿生殖洞とミュラー管の細胞からなる腟板の遺残であり,頻度は40,000から84,000例に1例といわれている稀な疾患である.今回腟横中隔に月経モリミナを伴った症例を経験したので報告する.症例は16歳女性,未経妊,原発性無月経と周期的な下腹部痛を主訴に近医に入院.血中LH,FSH,PRLの基礎値には異常値を認めなかった.同院にて処女膜切開術を施行するもほとんど月経血の排出は見られず,症状も改善しないため精査加療目的にて当院へ転院となった.入院後MRI検査を施行.T2強調画像にて低信号を呈する血腫と思われる像を子宮内腔およびそれに連続した腟腔内に認めた.さらに超音波検査にて腟内に隔壁を認めたため,腟横中隔及び子宮,腟留血腫と診断し緊急手術を施行した.術中のクスコ鏡診にて腟口から5cmの位置に横走する膨隆した腟中隔を認めた.腟横中隔切除術を施行したところ約300mlの暗赤色の貯留した血液の流出がみられた.隔壁部の病理組織学検査は平滑筋組織と円柱上皮であり腟中隔に矛盾しない所見であった.術後経過は順調で術後3日目に退院した.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2)
224-224, 2007
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